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History of Aizankei Onsen

愛山渓温泉の歴史

 愛山渓温泉は、明治の末期にこのあたりで熊を追っていた愛別村の直井藤次郎によって発見され、同人の手により大正15年大原始林の木陰にひなびた湯宿が建設され、直井温泉と命名、誕生のうぶ声をあげた。昭和初期、大雪山国立公園指定の気運が高まるとともに当時の北海道議会議長村上元吉が温泉経営に意欲を燃やし、昭和8年これを譲り受け自家発電施設や規模の拡大を図り更に昭和11年には自動車道が開通、これを契機に山を愛する人々の宿「愛山渓温泉」と改名し広く世に宣伝されることとなった。この温泉は国道から19km大雪山の山懐に深く分け入った大原始林の中にあり、古くから大雪山各方面への縦走基地として親しまれており、昭和25年当時の上川村がこの施設を譲り受け、愛山渓クラブを建設して更に一般の利用を促してきましたが、温泉周辺の山岳の四季折々に変化する様は、何度訪れても飽くことがないと激賞されている。上川町では昭和56年愛山渓青少年の家をこの地に新築して内外に広くこの大自然の紹介を行い、青少年健全育成に努めているところである。(愛山渓ドライブイン前看板より)

 

1909(明治42)年、4月愛別村字伊加牛の直井藤次郎ほか2名が熊を追って愛山渓温泉を発見。

1919(大正8)年、直井氏温泉汲取りの許可を得る。

1923(大正12)年、直井氏浴場及び建設用地使用願を提出。

1926(大正15)年、5月鉱泉及び浴場施設が認可され「直井温泉」として開湯する。

1932(昭和7)年、愛山渓より北鎮岳に至る登山路開かれる。

1933(昭和8)年、当時道議会議長(後に、衆議院議員)の村上元吉が直井温泉を譲り受ける。

1934(昭和9)年、大雪山国立公園に指定される。

1936(昭和11)年、安足間から愛山渓に至る自動車道が完成する。

1937(昭和12)年、温泉建物を増改築する。

1948(昭和23)年、旭川林務署により、愛山荘ヒュッテが建設される。

1950(昭和25)年、村営宿泊所として(旧)「愛山渓クラブ」を発足。

1951(昭和26)年、定期バスが運行される。

1958(昭和33)年、愛山渓クラブヒュッテ及び浴場を増築する。

1980(昭和55)年、(旧)愛山渓クラブ前に鉄筋コンクリート2階建ての上川町営愛山渓青少年の家を建設する。

1981(昭和56)年、8月上川町営愛山渓青少年の家オープン。

2000(平成12)年、上川町から「愛山渓ドライブイン」に運営委託される。

2001(平成13)年、「愛山渓倶楽部」に名称変更

2017(平成29)年、上川町から「株式会社りんゆう観光」に運営委託される。

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